貝殻亭リゾート&ガーデン GPI

福利厚生 - スピリッツライブラリー
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現実を視よ
現実を視よ

柳井 正
PHP研究所

日本のある炭鉱の町が辿った歴史。その昔賑わいを見せていたその地方都市は1960年のエネルギー革命の変化の波、石炭から石油へのシフトにさらされ炭鉱は瞬く間に閉山においこまれた。炭鉱労働者で成り立っていた町からは徐々に住民が去っていき、小学校も廃校。やがて町全体が消えてなくなった。山口県宇部、その後海岸線はセメントなどの工場団地なったが、それじたいも海外へ移りつつある、私達一家が住んでいた商店街もシャッター通りと化し、ゴーストタウンのよう。華やかなりしころの面影はもう、どこにも見当たらない。この日本の宇部とはまさに対照的なコースを歩んだ都市がある。上海である。1985年、初めていった上海の夜の街の暗さには驚いた、街灯はほとんどなく、少し道を外れれば漆黒の闇、しかしよく目を凝らしてみると人がぞろぞろと歩いていた。今の上海はどうだろう。高層ビルが立ち並び、街の中心部には世界のブランドショップが軒を連ね、外国人観光客は引きもきらない。
他人を思いやる気持ち、組織に対する忠誠心、勤勉で努力を惜しまない、清潔で綺麗好き、謙虚に学ぶ姿勢、異質のものを受け入れて昇華させる懐の深さ、侘び寂びや人情の機微がわかる力、、、私達日本人は古来からこのような資質を脈々と受け継いできた。歴史を通してこれだけ高い精神性を持った民族は世界広といえ日本人以外にはないはずである。
この国に必要なのは、経済的自立をめざすこと。自分の足で立ち、自分で生活も出来ない国が、再び世界に冠たる国家などと到底不可能。もう一度稼げる個人、稼げる企業で溢れる日本にしたい。
日本は職人気質の国、だからこし、今は商品気質が必要である。
日本企業が海外でナンバーワンを目指すなら、本社機能を出店先に1/3ほど移すぐらいの覚悟が必要である。グローバル競争は片手まで勝ち抜けるほど甘いものではない。本気で戦いを挑もうとするなら、「まず自らが変わる」という気概をもって、真剣にコミットすべきではないか。
従順や調和を大切にする日本人の特質は素晴らしいが、それを過剰に強調することは資本主義社会を生き抜いていく日本にとってはプラスにはならない。人間の成長は失敗から生まれる(その失敗は挑戦した結果を前提とする)。挑戦して失敗し、そこでいろいろなことを学び、再び挑戦する。これが成長のサイクルである。だから人より多く失敗すればするほど、より早く成長できる。競争を否定し、失敗を恐れて、出来るものだけをやろうとすることは、いつまでもその場で足踏みを続けているようなもの。前に進めずに、体力と時間ばかり消費してしまう。欧米ではよく「立ち止まることは最大のリスク」という。
成功方法よりも普遍的な考えを持て
時代が変化しても普遍的に通用する考え方というものがある。世の趨勢に影響されない自らの視点を持ってもらいたい。いかは著者が長い経験の中から掴んだ原則です。
1.起こっていることは、すべて正しい。
自分にとって不都合なものであっても、目の前の事実を躊躇なく受け入れること。言葉を変えると「世間は正しい」と常に思えである。世間や大衆に対し度を越えたプロダクトアウト的、傲慢ビジネスをしていては成功できない。売れない理由はある。
2.人間は求めていい
生きるということは求めることでもある。何かを求めて頑張るのは、時につらく、苦しい。でもそのつらさがあるからこそ、手に届いたとき、何物にも変えがたい喜びを手に出来る。
3.重要は「ある」のではなく「つくりだす」
需要を新しく作り出すためには、顧客の立場に立って「いったい何に不満を感じておられるか」という潜在ニーズを頭を振り絞って日夜考える。
4.成功しているといわれる企業に躍進の秘訣をききに行け
鄧小平がシンガポールの首相に「あなたの言ったことは正しい、どうしたら中国はシンガポールのように変われるのか教えていただきたい」と頭を下げた。そして中国の官僚教育の一部をシンガポールに委託する約束を取り交わした。
5.売れる商品は世界中どこでも同じ
熱帯雨林季候のシンガポールでは10月でも28度。日本の真夏並みであるのにもかかわらず、「ウルトラライトダウン」が一番売れる。そんな暑い国でダウンを買ってどこ出来るのかと思われるらしいが、どうやら枯れラバ海外旅行に行くときにソレを持っていくらしい。確かに軽くてかさばらない、更にはヒートテックがも人気である。東南アジアに行く人は分かるだろうが、外は暑くても建物内部はこれでもかといわんばかりクーラーをかけてむしろ寒いぐらいである。
6.100億円売ろうと決めねば100億円売れない
ユニクロ銀座店をオープンした時、公の場で発した。店長からしてみたら大変なもので、当初の予算はその半分ぐらいの売上。だからそれからが大変だ、100億円売る計画には、これまでの方法論を一度、完全に捨て去らねばならない。一切の先入観を持たずである、優秀な人間ほど過去の思考パターンに引きずられてしまう。
7.戦うのなら、勝ち戦をすること
経営は試行錯誤の連続、失敗談は限りなくある。商売には失敗がつきもの、新しいことを始めれば9回は失敗する。成功した経営者の中には1%とおっしゃる方もいる。現実はいつでも非常に厳しい。結局は、挑戦し、失敗するから原理原則が分かる。傷を負い、痛い思いをして、自分の血肉となったものだけが、次のチャンスで威力を発揮する。資本主義社会では挑戦は、すればするほど得になる。人間の劣化の度合いは、挑戦の数の少なさに比例する。
但し、やってはいけない挑戦がある。ビジョナリーカンパニー?でもいう「失敗したら息の根が止まるような、無謀な挑戦」である。予め、ここまでの失敗なら耐えられるというラインを決めておき、いよいよまずいとおもったら、その直前で撤退する。わたしはいつもそうしてきた。
8.日本語はハンデにはならない
言葉と思想は機っても切れないもの、だから日本語教育は大変重要である、勤勉で努力を惜しまない、仕事に対する責任感、謙虚に学ぶ姿勢、思いやりの心といった日本人らしさ、、一方社内公用語を英語にするのは進出するマーケットでもっとも使われる言葉英語だからであり、いわばそこで仕事をしていくための必要な運転免許のようなものである。
9.日本の商人道を取り戻せ
一時期のITバブルで湧いた時期に生まれた風潮、どういう設け方をしてもいい、設けた金を好き勝手に使って何が悪い。そうした考え方と日本の商人道は対極にある。そう、社会全体をもっと豊かにするために私達は稼がないといけないという信念である。タイで洪水が発生した、家が水浸しなのに工場で仕事とはと思う人もいるかもしれないが、日本電産の社長は言い放つ「工場の再開が遅れれば、それだけ多くの人に迷惑がかかる、そして、タイの従業員達も工場が動かなければお金が入らない。なるべく休まずに働かせてやるほうが全ての人にとってメリットがある」
10.苦しいときほど「理想」をもて
東京タワーを建築し発展途上を迎えようとしていたかつての日本、現在の日本と比べものにならないほど貧しかったが、どこかカラッと突き抜けた明るさがあった。少なくとも、今のよどんだ空気は、そこには漂っていない。スカイツリーが立ち上がった今日と何が一番違うのか、人々のもつ「理想」の違いではないかと思う。苦しいときほど理想を持つこと。三年後には海外で活躍するビジネスパーソンになるという理想をもてば英語を学ぶし、資金をためようと思うし、やることが一杯見えてくるはずである。そして理想は大菊である、100億円稼ぐと決めたときからそのやり方が変わる、身の丈にあった目標はそのままでも生けるいう現実性だけで、立ち止まると同じである。欧米ではそれを最大のリスクと呼ぶのは先ほど綴ったとおり。
信念に生きる ネルソン・マンデラの行動哲学
信念に生きる ネルソン・マンデラの行動哲学

リチャード・ステンゲル
英治出版

英雄などめったに存在するものではない、ネルソン・マンデラは、純粋な意味で英雄のナに相応しい最後の人物であろう。自己犠牲と厳格な精神を、笑顔の中に秘めた象徴的な英雄。多くの人にとって、彼はいわば生ける聖人である。マンデラ本人は私は聖人とは程遠いと、謙遜ではなく心から否定する。なぜならマンデラは、清濁併せ呑む力を持つ、多面的な人物だから。
成熟するとは、若いときにむき出しにしていた感情を胸の内に秘める術を得ること。決して不公平や不正に対する怒りや反発を感じなくなってしまうことではない。何をすべきでどのように行うべきかを知っていることだけが成熟ではなく、一時の感情を抑え、様々な思考を冷静に判断し、物事をありのままに見ることが成熟という。
先陣を切るリーダーシップとは、マンデラが言うに。説明責任を伴うことを意味する。マンデラは自分が意思決定したのならば、結果責任も自らが負う、という考えである。
マンデラの言うリーダーの仕事とは、すなわちリーダーシップの要諦は、あるゴールに向かって人を動かすことにある。人々の考え方や行動の方向性を変えることである。その方法は必ずしも先頭に立って私についてきなさいと叫ぶだけではない。他の人々に権限を持たせる、あるいは、自らは背後に立ち、前にいる人々が一歩踏み出せるように背中を押すという方法もある。
マンデラの外見への執着は、単にどんなスーツを着るかというレベルを超えている。彼の関心は外見が持つ影響力だ。「現実とは物事がなんであるかよりも、どのように見えるかだ」とマンデラは言う。象徴としての外見は、時に中身よりも重要なのだ。
リーダーたるもの軽率に判断してはならないという信念を持っていた。お気に入りのチームを尋ねられても答を適当にはぐらかしたものだ。これは大統領になる前からの習慣で、1つを選ぶことによって、他の全てからの信頼を失うことがあることを知っているからである。
マンデラは収監中に、原理原則と戦略(マンデラの中では戦略と戦術は同義語)はことなるものであるという考えをどんどん進化させた。投獄当初、戦略的思考から程遠かったマンデラは出所のときには全く違う人物になっていた。マンデラは、若い頃、時に現実離れした理想を抱き、後に後悔する様な判断をしたが、自由戦士として信念を持たない敵と戦い、何十年と獄中生活を送るうちに、完璧な戦略的志向の持ち主へと変貌を遂げた。しかし、マンデラが公で話す姿からは戦略家としての姿は微塵も感じられない。自由と民主主稚児言う高尚な信念について話すときも同様。改革を推し進めるリーダーたるもの、信念と原理原則を語るべきであり、世論や得票数、細かいk戦術について語るべきではないと考えているが、政治について話すときはまるで別人のように有能な戦略コンサルティングさながらだ。実際、これまで戦略を学ぶに多くの犠牲を払ってきた。何よりもマンデラが学習したのは、戦略そのものだけではなく、その戦略を表に出さない方法を取得したのである。
すべての信念が同じ重みを持っているわけではない。ゆえに優先順位をつけなくてはならない。マンデラが大学を辞退した信念、もし 学歴があれば後の彼の運動にどれだけ有利に働いたことか。マンデラが学生時代に貫いた信念により払った犠牲は大きいと回想する。
心に訴える、頭ではなく心に向かって訴えかけよ。聞き手の言葉を持って話す。場合によっては話すだけではなく行動を持って伝える。
己の敵を知れ、「あのとき初めて分かった。自由への闘争というのは、黒人を解放するためのものだけではない。白人を恐怖から自由にするためでもあったのだということが」
敵から目を離すな、最も相反する人をマンデラは自分の最初の内閣内務大臣として入閣させた。「自分に一番近い場所においておくなら内閣に取り込まない手はないだろう」。予期せぬ攻撃に対して、私達がとれる絶対確実な策はない。しかし、敵を常に自分の視野に取り込んでおくことで、見張られている状態にある敵に考えを改める余地を与えることが出来る。
マンデラは27年間の刑務所生活で多くのことを学んだ。若かりし頃のマンデラはどちらかというとせっかちであった。しかし、早急な行動は誤った判断に繋がること、常に落ち着いて行動することが肝要だとまなんだ、また、成果の報酬を享受するためには忍耐が必要だということも学ぶ、現代社会では、素早い行動を美徳とし、スピードを重視するあまり努力の結果をすぐに求めがちである。成果から得られる報酬を急ぐがあまり、視野が短期的となり、その結果、自分終身の考え方に終始する傾向がある。
決断力があるとは、意思決定だけのスピードでは語れない。本当の意味での決断力とは、充分な時間をかけて幅広い角度から分析し、 必要とあらば自分の温めていた考えを曲げてでも、最善の判断をする力を指す。
丁寧を武器にする なぜ小山ロールは1日1600本売れるのか?
丁寧を武器にする なぜ小山ロールは1日1600本売れるのか?

小山 進
祥伝社

エス小山は開店して9年(2012年)になるケーキ屋。当初1店舗8名でスタートしたが、今では50名の社員とアルバイト170名、日々120人体制で16億円売り上げる。1500坪の敷地内に6つの店である、そしてエスコヤマは一種の学校だと考えてきた、「丁寧さ」を育てるための学校だ。
美味しいものだけを作っていれば認めてもらえる。これは単なる自己満足である。今の時代、お菓子は美味しくて当たり前である。自分がケーキを通して何を伝えたいのか、どのようにその想いを伝えればいいのか。お菓子にこめた想いは、材料に何を使い、どのような風味や香りがするのか、なぜソレを作ろうと思ったのか、それを文章だけではなく、イラストや写真も入れて、しっかりとその意図が伝わるように工夫し、出来たのがお菓子の説明書。
アイデアを思いついたとき、すぐメモ書きをする。そして企画を考えることから始める、そのテーマで何を伝えたいかだ。試作はその後、翌日以降まだそのアイデアにときめくのであれば試作を開始する。
素材選びは、「@@産の卵がいい」というアピールで売れる時代は終わった、その卵を使っていれば美味しくなるのではなく、自分の伝えたいストーリーや歴史にあった、本当においしい卵を使わないとフィットしない。
ロールケーキはどこにでもある定番ケーキ、小山ロールは1本1260円、原価は高い。目標は「水や空気のように、人の好みを超えたものを作りたい」「普通じゃダメ、とびきりでないと」「シンプルで懐かしさを秘めたもの」斬新なロールケーキではなく、すべての世代に受け入れられるような普遍的ロールケーキを作りたい。そのとき頭に浮かんだのが、「ふっくらと美味しく炊き上がったご飯」、美味しいケーキは何、好きな料理は何と尋ねれても答はばらばら、しかし主食は何と尋ねたらお米と返ってくる。炊き立てのご飯のような、ふんわりとしていながら、もちっとして、なおかつしっとりとしたロールケーキを作れば普遍的となる。そして足掛け3年、その 日々日々の課題克服に活かされたのは子供の頃の多くの思い出だった。
バウムクーヘンは、SMLの3サイズ。Sサイズは子供の頃に山で遊んだ思い出。Mサイズは学生や修行時代に人としての根っこを広げる物語。Lサイズは独立後に自分が子供の遊ぶ木を植える番だと決意する話。そしてコンフィチュールとのセットは、人の成長を木に喩えて、素直に育った人には実がなるという話。
ケーキ屋にも営業、製造、企画、広報、事務、、色々と仕事がある、どんな仕事も受身でしている限りクリエイティブにはならない。よく仕事に飽きたときくが、どんな仕事も慣れれば飽きる、個人が創造性を持ち続けなければ、場所が変われど同じ境遇が身にかかる。
エスコヤマのコヤマロールを任されると2年。1つの商品を深く掘り下げるて考えることで初めて基礎力がつく。その基礎力の一つが丁寧な力。
昔ながらの職人のように、先輩から盗んで覚えろでは伝わらない。その日々感じたことを、そのまま注意する。分かるまで言い続ける。なぜ、小さいことにまで口を出すのか、それは、どんな小さい問題でもどう影響するのか想像力を働かせて、どう対処すればいいのかを考える人になってもらいたいから。「小さいことをおろそかにする人は、必ずおおきなこともおろそかにする」。大小で力の加減が出来るほど、人は器用ではない。
長く続けるには、集中力をいかに効率よく活かすかがポイント。短時間で最大のパフォーマンスを引き出せるようになるのが、継続するための理想条件。
エスコヤマでは朝礼と終礼をやっている。朝礼ではその日の目標を発表し、終礼では反省点を報告しあう。どんな小さな問題でも皆で解決策を探る。その積み重ねで「まあええか」と目をつむらず、正面から向き合えるようになる。
夢というのは具体的な目標の集大成だと考えている。「なりたいな」ではなく、やらなければいけないことなのだ。
良い仕事とは自分の評価で決まるものではない、まわりの人に評価されてはじめて良い仕事となる。人が集まってきていないのならば、売れていないのであれば、自分は良い仕事をしていないのだと自覚するべきだ。仕事をお願いされたとき、嫌な顔をすれば次からは頼みづらくなる、そうやって自分の機会を遠ざけていってします。この仕事は自分に向いていない、不景気だから、、、、言い訳はやめて自分に人が集まるように何をすべきか考えよう。売れる力を持ったなら、どの部署でもどの会社でも繁盛する。
壁に向かって仕事をするな、
厨房では部屋全体を見渡せる位置に立ち、先輩達の様子を観察した。食器が下がればすぐ洗い、先輩がやっているケーキの飾りつけの苺がなくなればすかさず補充をする。先輩の表情や行動から何を必要とするか予測して先に動くようにしていた。自分が常に店全体を俯瞰して、自分はどういうポジションで、どういう仕事をすべきなのかを考えた。先輩達に「あれせい、これせい」とせっつかれて行動しているようでは、いつまでたっても仕事は身につかない。自分で考え行動するから、仕事は覚えられる。
リーダーに必要なのは、自分の足りないことを知ること。
得にリーダーは圧倒的な得意技がないと信頼はされないが、完璧である必要はない。
仕事をできるようになれば、誰も文句を言えなくなる。
「お前は圧倒的に、人に何もいわさへんぐらい頑張れ。中途半端じゃあいかん。普通に頑張ってるだけやったら、絶対におまえはつぶされてします。お前に文句を言いたいやつはいっぱいおるんやから。圧倒的でないと、俺もお前を推せない。頑張るのも、人よりも圧倒的に頑張れ、それは仕事ができものの宿命なんや」
「人って、意外と自分の使い方を知らないでしょう。例えば、電子レンジは電子レンジであって、冷蔵庫にはなれない、みたいな。でも電子レンジなのに、冷蔵庫になりたがる人が多いんですよ。それを電子レンジとして成功させるのが、リーダーの仕事」
最高の二番手にはなれても、一番手にはなれない、三番手がもっとも似合うスタッフだっている。
3位を狙えば5位にしかなれない
オリンピックやワールドカップで「日本チームはベスト16が目標」とか「3位入賞が目標」とよくきくが、こう語っているチームで、優勝や金メダルをとったケースはほとんどない。目標をどこに置くかでその過程が変わる、努力の度合いが変わってしまう。すなわち優勝したいと思わねば優勝できない。
皆さんは、出会うべき人とで出会っているだろうか。その出会いをどう活かせているだろうか。
ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になる
ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になる

ジム・コリンズ
日経BP社

打ち崩された神話、1.「大混乱する世界で成功するリーダーは大胆であり、進んでリスクを取るビジョナリー」、2.「刻々と変化し、不確実で混沌とした世界では卓越する企業はイノベーションのおかげである」、3.「脅威が押し寄せる世界ではスピードが大事。速攻、そうでなければ即死ということ」、4.「外部環境が根本的に変化したら自分自身も根本的に変化すべき」、5.「成功を達成した偉大な企業は多くの運に見舞われている」
● 南極探検隊あなたは到達全員生還のアムンゼンか全員凍死に終わったスコットか
アムンゼンは20代のとき、航海士免許取得のためスペインまで2000マイルもの移動、馬車、海路、鉄道で行くことができるが体力づくりに備え自転車を選んだ、探検中の非常食として有用かどうかを知るためイルカの生肉を食した、極寒の世界での数百年の生活の知恵を知るためにエスキモーへ弟子入りをし移動には犬とそりを覚え、エスキモーが常にゆっくり動く理由は汗をかかなくさせるためであること、通気性と防護性に優れている衣服など、、多くを学んだ。アムンゼンの哲学は1.「予期せぬ嵐に見舞われて「初めてもっと体を鍛え持久力をつけておくべきだった」と気付いても遅すぎる」、2.船が遭難して初めてイルカの肉を生で食べれるかと考えても遅すぎる、3.南極探検隊に加わってからスキーと犬を使いこなせるようになりたいと思っても遅すぎる。常日頃からあらゆる自体を想定して準備を怠らないのがアムンゼンである。
しかし、スコットは違った。事前の備えを充分にせずに、馬と雪上自動車を選びんだ数日後にはエンジンは故障し、馬は汗の氷が体を覆いつくし、更には食べる草がないことに気付き使い物にならず、数日にして人力に頼らざるを得なくなった。
アムンゼンは出発時に隊員5人に対して3トンの食料を積んだ、スコットは隊員17人にたいし1トンの食糧で臨んだ。
アムンゼンは標高計測器を4台持込んだのにたいし、スコットは1台、アムンゼンは常に不測の事態に備えた。
アムンゼン隊は当初計画に書いたとおり1月25日ベースキャンプへ無事帰還した、スコット隊は3月中旬食料が底をつき、アムンゼンにも同じく襲った天候を恨み、疲弊し、意気消沈していた。8ヵ月後イギリス隊が補給所まで10マイル弱の地点にスコット隊3人を発見したが、亡き者であった。
● 狂信的な規律(自制心)
本質的な規律とは「へたな組織への忠誠、軍隊的な一時的統制、成果の測定」とは違う、「行動の一貫性、一貫した価値観、一貫した長期目標、一貫した評価基準、一貫した方法」である。本物の規律を守るためには外部からの圧力を跳ね返すだけのぶれない軸、独立心が欠かせない。卓越したリーダーにしてみると正当な規律形態は「自己規律」、どんな困難にも立ち向かい、何が何でも偉大な成果を生み出そうとする強い意思、これが自己規律である。
プログレッシブ保険の名物社長ルイス、取締役会では仮面をつけてウィリアムテルの音楽で登場したり、常にメディアでも取り上げられる。そんな風変わりでとっぴな行動を取るルイスは全身全霊をかけて達成したものが「ルイスなしの偉大な会社」に育てたこと。強烈なエゴを併せ持つ個人が、その野心が何よりも大儀のため、会社のため、仕事のためにあり、自己利益のためではないことに人間的成熟度が必要である。
「二十マイル行進」
どんなに天候に恵まれていようが、どんなに困難な環境であろうが日々日々20マイル行進することを実現していくことことが偉大な組織への道に欠かせない。一貫した成長のためには、1.越えなければならない最低のハードル(目標達成のための野心、厳しい状況下でも断固として高い成果を出さなければならないという苦痛)、2.それ以上越えてはならない最高限度(行き過ぎ防止、快適な状況下でも自制しなければならないという苦痛)を守り続けられる自制心が必要でこれは軌道を外れないという工程表のようなものである。ストライカーやサウスウエスト航空、インテル、プログレッシブのように、15-30年にわたって一貫したペースで着実に進むと公約できるものか。
● 実証的想像力
「長期的な市場の覇者」と「先駆的なイノベーション企業」の相関関係を分析した、先駆的なイノベーション企業で最終的に市場の覇者として競争に勝ったのは9%。カミソリの覇者ジレットとスター、インスタントカメラの覇者ポラロイドとデュブローニ、表計算ソフトの覇者マイクロソフトとビジコープ、アマゾンは決してオンライン書籍の先駆者ではないし、AOLもプロバイダーの先駆者ではない。逆にイノベーション企業の64%が完全に失敗している。(しかし留意してほしいのはどんな環境下でも脱落せずに競争し続けるためには最低限達成しなくては習い、イノベーションの閾値は存在する、言い換えればその閾値を越えてイノベーションし続けてもあまり意味がないと推測できること)
インテルの飛躍には「インテル・イノベーツ」よりも「インテル・デリバーズ」である。これは「インテルは少なくともイノベーションの閾値を達成する。その後は狂ったように完膚なきまでに徹底的に供給する、コストを抑えながら、並外れた信頼性と一貫性を売り物にして、イノベーションの成果をきちんと顧客に送り届ける。」世界のインテルは、AMDとの戦いに、この狂信的とも言える姿勢で臨み勝利を収めた、一方敗れたAMDは出来なかった言い訳が残るだけだった。
・イノベーションの閾値を実感してから一気呵成 「銃撃に続いて大砲発射」
海戦で敵船から攻撃を受ける、火薬の在庫は限られる。むやみやたらに大砲を打っては火薬がそこをつき死を待つのみ、そこで採るのが、火薬の一部を使って銃撃をする目標から40度外れた、再び調整して少ない火薬で銃撃する、今度は30度外れる、再び火薬をつめ銃撃する今度は10度外れた、もう一度、やっと命中した。そこで大砲の準備である。この砲撃によっては敵船は沈み、あなたは生き残る。
・銃撃に続いて大砲発射の中にも狂信的規律(自制心)
プログレッシブの歴史を紐解くと精度未調整の大砲利用禁止を狙いにしたガイドラインにほぼ一貫して従ってきたことが分かる。持続的利益成長を確実にするため調整を終えるまでは、新規事業の割合を全収入の5%以下に抑える。
● 建設的パラノイア 1996年のエベレストの悲劇と快挙。アムンゼンとスコットの物語のような対照的な二つのベテラン登山隊ブリーシャーズとホールが同じ日に登頂を目指す、ブリーシャーズはIMAX映画を撮影するという快挙を成し遂げたがホール隊は生きて下山することはなかった。
 ブリーシャーズ隊が途中一度下山するという重要な判断をしたことに注目するのは容易だが、その重要な判断ができる周到な準備をブリーシャーズが登山開始の数ヶ月前から行っていた。例えば、一回の登頂で必要以上の酸素ボンベ、エベレストに三週間よけいにいても困らないほどの補給品。ホール隊は登頂一回分の酸素、補給品しか持たず一旦引き返すことは登頂が出来ないことを意味していた。これはアムンゼンとスコット隊の所持した食料の差と同じである。
 ブリーシャーズの取り組みは、突発的な変化が猛スピードで破壊的に訪れるとの前提で行動している。状況の変化に過敏に反応し、常時「もしこうなったら?」と自問している。1.事前に準備する、2.補給品の蓄えを充分確保する、3.非合理といえるほど充分に安全余裕率を高くする、4.リスクを抑える、5.良いときでも悪いときでも規律に磨きをかけるを徹底することで強靭で柔軟な態勢を維持しながら危機と向き合う。
「余裕の酸素ボンベ」とは企業で言う充分なキャッシュであり所持キャッシュに厳格なルール規定を作り規律をもってルールを維持すること。
「リスクを抑える」とは銃撃の後の大砲射撃であり、キャッシュの維持ルールを厳格に守ることであり、景気のいいときでも20マイル行進に徹することである。
「ズームアウトに続いてズームイン」とは大局を見ながら細部も見る。大局とは状況の変化を察知する、時間的評価はリスクの性質が変化する前にどのくらいの猶予があるのか、新しい状況へ適応するには、それまでの計画を棚上げする必要があるのか。そして細部とは完璧に計画を遂行し、目標を達成する。
「人生の瞬間は全て同等ではない。」卓越したリーダーは、決定的な瞬間を認識する能力がある、状況が変化すれば好機であれ危機であれ、当初の計画を破棄したり、仕事の焦点を変える、その時に余分な酸素ボンベを持っていることで選択の幅は広がる。人選の瞬間は重要な瞬間もあれば、それほど重要でない瞬間もある。1911年はアムンゼン、1996年5月はブリーシャーズ、2001年のサウスウエストにとって決定的な年で人生で最も働いたときだった。
● 具体的で整然とした一貫レシピ
サウスウエストののルールは、
1、二時間以内の近距離路線に徹する
2、10-12年にわたって主力機として中型機B737を使い続ける
3、航空機稼働率を高く維持する。ゲートターンは迅速に、出来れば10分以内にする。
4、乗客は我々にとってNo1の商品。航空貨物や郵便物は運ばない。利益率が高く取り扱いコストが低い小包は例外。
5、引き続き航空運賃を低くし、できるだけ多くの運行便を維持する
6、機内食サービスは手がけない
7、他社との乗り継ぎなし、発券、空港税、コンピューター関連コスト。我々の空港は独特であり他社との乗り継ぎには適さない。
8、テキサスがナンバーワン市場。需要が大きい近距離路線市場がある場合に限って州外にも就航する。
9、家族と人間を感じさせるサービスとともに、楽しさを感じさせる雰囲気を維持する。
10、出来るだけシンプルでいく。航空券の代わりに売上伝票書、搭乗口でコーヒーとドーナツは無料提供。全席自由席。航空機と乗務員は毎晩ダラスへ戻す、本拠地と整備工場は1つだけにする。
以上、パトナムCEOのリストは25年で20%前後しか変更していない。もちろん一方でインターネット予約を導入したり、2時間以上の便を就航したり、乗り継ぎに対応したりと進化も遂げている。リストの進化よりその一貫性に着目したい。それをSMaCレシピと呼ぶ。
1.Specific具体的である、2.Methodical整然としている、3.そしてand、4.Consistent一貫している。
世界は無秩序で不安定、どの企業が勝ち残り、敗退するのかを決めるのは環境ではない。人間である。人間は狂信的に規律を保つ。人間は実証的で創造的。人間は建設的なパラノイヤになれる。人間は指導力を発揮してチームを作る。人間は組織を築き、文化を育む。人間は理想を示し、目標を追求し、人生を懸けた大目標「BHAG不可能なぐらい高い目標」を達成する。よき助言者、良きパートナー、良きチームメイト、良き指導者、良き友人を見つける運。あらゆる種類の運のうち人間運が特に重要だ。
幸運の流れに乗る最良の方法は、偉大な人たちと一緒に泳ぐことだ。あなたが命を懸けてもいいと思える人たちがいる。あなたのために命を懸けてもいいと思ってくれる人がいる。そんな人たちと永続的で深い関係を築くということが肝心である。
カナダ生まれのアイスホッケーの選手を対象に誕生日とスター選手の関係を取り上げた研究書。年後半に生まれた選手は前半に生まれた選手よりも成功しにくい。1月1日を基準とすると年初に生まれた子は年末に生まれた子に比べたい核的に有利である、学年があがるたびに有利な立場からスタートする、コーチからより注目を集める、複利的に資産が増えていくかのように成功を掴んでいく。実際NHLの選手の70%が前半生まれ、30%は後半生まれ。しかし、更に詳細にデータを分析すると。殿堂入りするさらに偉大な選手達の生まれた時期を観察すると、50%対50%となる。これは圧倒的数の少ない後半にうまれた選手の方が伝道入りする確立が圧倒的に高いということである。ここでいえるのは、我々は皆不運と隣り合わせであるが、不運と向き合い、人生でおきた最高の出来事の一つにかえてしまうことが卓越したリーダーのやり方である。
ブリシャーズがエベレスト登頂に際し隊員選び徹頭徹尾こだわったのは、「登山隊の力量は最も弱い隊員の力量と同じ」という格言に従ったためである。2002年サウスウエスト航空は昨年20万人に上る求職者から応募を受けた採用したのは6千人、ハーバード大学よりも狭き門であった。プログレッシブは競争に打ち勝つための最重要戦略として有能な人材採用を挙げた。そして誇らしげに「我が社では15人が依願退職した。そして全員が他の保険会社の社長となった」と指摘する。ビルゲイツはいう「我々が最高の人材を20名失ったとしよう、マイクロソフトは取るに足らない存在となるだろう。賭けても良い」
最後に偉大な企業は一件相反する事柄でさえ常に叶える考えを文化としてもつ
規律と創造力、実証的有効性と大胆な行動、警戒心と不可能なぐらいの高い目標、パラノイアと果敢、とてつもなく野心的と自己中心的ではない、厳格な評価基準と決して行き過ぎない自制心、二十マイル行進と銃撃に続いて大砲発射、イノベーションの閾値と流行おくれ、未来を予測できないと予測不可能な未来に備える、可能ならばゆっくり進むと必要ならば素早く進む、規律ある思考と断固とした行動、ズームアウトとズームイン、SMaCレシピの厳守と変更、一貫性と変化、決して運に頼らないと運に遭遇したら高いリターンを実現。
世界でいちばん小さな三つ星料理店
世界でいちばん小さな三つ星料理店

奥田 透
ポプラ社

人間の舌というのは、いわば脳みそと筋肉の固まりです。腕立て伏せや腹筋と同じように、鍛えれば鍛えただけ舌は肥えていきます。ですから、自分で煮たり焼いたりした魚などを、自分の舌で味わうことも大切なこと。
散々練習に明け暮れた中学校の野球最後の大会も破れ、中部大会出場の夢が破れ、みんな目を真っ赤にして涙を流していましたが、私は泣けませんでした。「いまから泣いても遅すぎる、泣くんだったら練習のつらさに泣くべきだった」
「石の上にも三年」といいますが、その三年の間じっと座っているだけでなにもしなければ、三年経ってもなにかが急に出来るようになるわけではありません。やるべき仕事をいま目の前にある「面倒」とみるか、将来のための「勉強」と見るかでその成果は大きく違ってきます。先のことを考えたらやるし、今しか見ていなければやらない。それが仕事であり、修行、今出来ないことは先送りしないで、いまやって克服したほうがよい。
「自分はこうじゃないといけない」とか「これは自分にとって必要だけど、こっちは必要ない」とか、、、そんなふうに選り好みしていては、決して気付くことのできない世界がある。高校卒業後「住み込みは嫌だ」「給料は何万円ぐらいほしい」「何時までにおわりたい」「週休二日にしてほしい」などと言っていたら、給料はいいけど、自分に納得のいく仕事に就けなかったと思う。「もう煮るなり焼くなり好きにしてくれ」と、すべてを捨てて裸で飛び込むからこそ、そこに意外な褒美や果実が用意されていると思う。変な期待や高望みは綺麗さっぱり捨て去って開き直って体当たりでいくこと。そうすればきっと自分を受け入れてくれる世界が開けてくる。
京都では掃除の仕方にしても学ぶところがあった。とにかく同じところを毎日磨く。ほこり一つない、「そこは昨日掃除した」というところも毎日磨く。主人が「四百年経っていても磨けば光るんだよ」と教えてくれた。毎日、丹精込めて磨いていれば、最初に立てたときよりも綺麗になる。古くなると汚れたりくすんできたりするのが当たり前と思っていたのが、古くなればなるほど美しさを増していくものがあると知った。
徳島の名店青柳にて、主人から「料理が上達するための一番のコツはなにかわかるか?」と問われた。「料理はどれだけ気がつくかが一番大事」という答。車を運転するときも、どうすれば後ろのお客さんに気持ちよくのってもらえるか考え運転するすると、信号で止まるときもブレーキのかけ方が変わってくる。冬ならば4,5分前にエンジンをかけて暖めておく。
まかされた青柳の支店が2倍の売上を越えた、秘策は難しいことをしたわけではない、笑顔でお迎えして、笑顔で送り出す。お客様がこられたらいらっしゃいませと声をかけ、席まで案内して、お絞りを持っていって、、逆にそれらがテンポ悪くなかったらその店は大丈夫かとなる。
「かゆいところに手が届く」、本来飲食店でかゆいというのは異常事態、最初から感じさせないのが一番、それでも感じさせてしまったら「かゆい」というまえに掻いて差し上げる。
独立後の資金繰りをめぐった悪夢のような日々。二十四時間、眠っているときも支払いのことが頭から離れない。家をでて、店に行かねばと思っても脚がすすまぬ。逃げ出すことすら考える、気がつくと死ぬことすら考えている。生まれたばかりの娘と会話せずに死んでいくのかと思っては涙が止まらない。下積み時代の妻の支えを思っては涙が止まらない中、まだやり残したことはないかと最後の力を振り絞る。
最後に、料理は心と体を同時に感動させることが出来る芸術。
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