「知の衰退」からいかに脱出するか?
著者(編集者):大前研一氏
出版社:光文社
資源や領土、軍隊にも勝る武器は「頭脳」。現代社会では、ネットが普及し情報にたどり着くだけで満足したり、本来、自分で感じ取ることによってのみ得られる「感動」でさえも、入念にマーケティングされた映画やテレビ番組によって他者から手軽に得られるようになった。すなわち人間の脳が働く余地が減った。このような状態をカラオケ資本主義という。つまり、”なにも考えずに”気持ちよくカラオケをうたっている人間は常に富を奪われる側で、カラオケを提供するほうにまたった人間は、常いに富を奪う側にいるわけである。カラオケを提供する側になるには、時代の流れを常に認識し、なぜと思う好奇心を自身の成長の源泉とわきまえ、導き出した考え、答えを実現するために行動したいものである。