ビジョナリーカンパニー2

著者(編集者):ジム・コリンズ (著), 山岡 洋一 (翻訳)
出版社:日経BP

GOODな企業がGREATな企業へと変貌を遂げていくには、共通の過程があった。
GREATな企業の特徴を示した「ビジョナリーカンパニー1」に対し、2では、変貌への過程をまとめている。
規律ある人材・・「第五水準のリーダーシップ」「最初に人を選び、その後に目標を選ぶ」
野心を何よりも組織と活動に向け、その実現の為の強烈な意思を持つ。個人としての謙虚さと職業人としての意思の強さという矛盾した性格を併せ持つリーダー。偉大な組織は、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、適切な人を主要な席につけ、その後に、バスの行き先を決めている。
規律ある考え・・「厳しい現実を直視する」「針鼠の概念」
どれほどの困難にぶつかっても、最後には必ず勝つという確信を失わない。それと同時に、それがどんなものであれ、自分がおかれている現実の中でもっとも厳しい事実を直視する規律を持つ。偉大な組織は、単純で一貫した概念に一致する優れた決定をいくつも下していくことで築かれる。「世界一になれる部分」「情熱をもって取り組める」「最高の経済的原動力」の3つが重なる部分という概念。
規律ある行動・・「規律の文化」「弾み車」
規律ある考えができ、規律ある行動をとる規律ある人材が各人の責任の範囲内で自由に行動することが規律ある文化を築く。そこでは、人々は仕事を与えられるのではなく、責任を与えられる。偉大な組織を築くとき、決定的な行動や壮大な計画、画期的なイノベーション、たった一つのおおきな幸運、魔法の瞬間といったものがあるわけではない。巨大で重い弾み車をひとつの方向に押し続け、回転数を増やし勢いをつけていき、やがて突破の段階にはいっても更に押し続けるようなもの。
偉大さが永続する組織を作る・・「時を告げるのではなく、時計を作る」「基本理念を維持し、進歩を促す」
※については、ビジョナリーカンパニー1に詳しくまとめられている
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