モウリーニョ どうしてこんなに勝てるのか?
著者(編集者):ブルーノ・オリヴェイラ
出版社:講談社
人間の脳は、あらゆる側面において身体と繋がっており、目標設定に触発されたプロジェクトの遂行メンバーのイメージが、身体の動作をシュミレートする。メンタルトレーニングが習慣化すると、体も自然に動くようになってくる。
哲学を実践するということは、知性、想像力、創造力に形を与えることだ。エクササイズ、トレーニング、試合、大会の各段階に応じ発展を遂げ、構築されてはその先へと進む。
戦術ではなく、戦術を実現するためのトレーニングで差がつくんだ。監督がすばらしい戦術をたててこれはこうするぞから1週間かけて準備し、戦術を成功させるための練習法を見出すこと。
チームで重要なことは、どの選手を起用するかに関わらず、決まったスタイルと決まったコンセプトを持ち、それを熟知し、よく理解すること。これを試合の組織化と呼ぶ。
メンタル面とフィジカル面に境は存在しない、フットボールは人間と同じ総合的なもの。
全ての要素は相互に作用している、モチベーション面をふくむ全てを同時進行させてトレーニングを行っている。
プレースタイルを開発するにおいてフィジカル面はさほど重要ではない、組織力と才能である。
トレーニングで重要なのは、強度を高める要素としての集中力。走り込みはエネルギーを消費するが複合性はまったくなく、メンタル面での消耗もない。選手に求められる能力は、複雑な状況下での技術、戦術、精神力なのだ。