スティーブ・ジョブズ 神の策略
ヒットしている製品やサービス、ビジネスモデルを分析する、成功の秘訣は新しい技術を適切かつ強力なビジネスに乗せることと言う論文がでた。ジョブスにとってはこれは単なる後だしじゃんけんにすぎない。ほとんどはその成功の可能性は読めない。だからとことん拘ることしかない、少なくともいい加減な製品では売れないことが明らかだからだ。
街おこし、地域再生、、失業対策をうっても成果が上がらない、同じ街で暮らす者だけが知恵を絞っても、出てくる答えは想像を超えない。異なったバックグラウンド、多様な体験、考えを持った「猛獣(バカ者、若者、よそ者)達」が意見をぶつけるところに新しいものが誕生する。
斬新なユーザーフェイスをゼロックスが開発したが、経営陣はこの技術の将来性を見出すことは出来なかった。研究は製品化されてこそ事業になるのだが、製品化はつらく苦しい道のりである。かつてコピー技術の製品化に成功したゼロックス経営陣は、製品化に必要のなのは高度な知識や卓越した経験ではなく「諦めない執念」だったことを忘れたようだ。「諦めない執念」は地球上のあらゆるビジネスで、そして人生でも通用する決め玉だ。
800万円の契約金で入団した選抜準優勝投手と50万円の契約金でバッティングマシンの代わりとして入団した稲生和久。バッティングマシンの代わりとなり西鉄強打者相手に投げ続けた稲生は大成した。
企業に入社した時の成績や学歴は無いに越したことは無いが、将来の成果になんの保証にもならない。入社した後、どれだけ頑張るかにかかっている。
イノベーションとバージョンアップは違う、0から1を生み出すことと1を100にすることは違う、バージョンアップとは既成製品を改良してできる製品にすぎない。イノベーションとは次元を変えることである。長さを表す1メートルは、100倍すれば100メートルだが、1万倍しても1ボルトにはならない。重さの1キログラムを100倍すれば100キロだが、1メートルには決してならない。「重い、軽い」と表現する物を「長い、短い」といいあらわす長さに変えることが次元を変えること。
イノベーションが出来ない多くの企業は同じ次元の中をぐるぐる回っているだけ。
「すごいレベル」と「まあ、こんなもの」ではその先大きく異なる。すごいレベルに対し人は優先順位を上げてくるものだ、それが対企業であったりすると対応する人も予算も1級品が優先される。一方、「まあ、こんなものか」と言う相手に対しては2級品しか回ってこない。